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本『小田嶋 隆のコラムの向こう側』小田嶋 隆(ミシマ社)

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オダジマ亡きこの日本は、また、「バカ」へと加速してしまう。

好きなコラムニストはと問われれば、真っ先にオダジマの名前が上がるだろう。

小田嶋 隆

その早すぎる死を、嘆く。

ー執筆という作業は、書き手の心身をすり減らすものなのだ。ー

すり減らしすぎだ。

空気読みまくりの腰抜けの記者どもは、すでにその魂を売り渡し、飼い慣らされた従順な犬となる。意図も簡単に。そんななか、おかしいな?と思うことをおかしいぞ!といえる人は、昨今、稀有な存在だ。

わからない人はわからないままで結構だ、との姿勢を首尾一貫崩さず、30年以上にわたり、世間が言うところの「マトモな社会人」から脱線し続け、空気を読まず己を貫く。そこには常にユーモアを忘れずにウィットに富み、唸り声が自然と出てしまうコラムが生まれる。そして、相手がどんな大きな存在であろうとも、筆ひとつで立ち向かう。いつだって余計なことを言いまくりながら。いや、ほとんど余計なことしか言っていないのだが。

オダジマは、自身の身をすり減らしてまで書き続けたのだ。
この狂った時代において、オダジマの命を縮めたのは、突っ込みどころ満載のこのバカな社会だったのであろう。

ーごぞんじでなかったようならお教えしてさしあげておきますが、コラムニストの主要な業務のひとつは、バカなものをバカにすることです。もちろんバカな人たちを怒らせるリスクは覚悟の上です。お分かりいただけましたか?ー(2020/8/29 twitter)

と締めくくる。

こころからご冥福をお祈りいたします。

「小田嶋 隆の『ア・ピース・オブ・警句』(日経ビジネス電子版)に掲載されたコラムのうち十八本を選び構成した、稀代のコラムニストの遺稿集にして傑作コラム集

『小田嶋 隆のコラムの向こう側』小田嶋 隆(ミシマ社)

ー参考文献ー
『災間の唄』小田嶋 隆=著 武田 砂鉄=撰

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