-     本『彼女の最初のパレスチナ人』サイード・ティービー 大津祥子 訳 ¥2,860 「力による平和」とは裏を返せば 服従している間は平和を保つことができるかもしれない刹那、牙をみせれば即打首の刑に処されるであろう さて、本書はその力により追放され、迫害さ移民や難民となり世界中に散らばったびとの、その子孫をとりまく 状況とパレスチナへの思いを綴った フィクションの短編である 瀬戸際に追い詰めたれながら自らのアイデンティティを 探る珠玉の9篇 帯には安田菜津紀氏が寄稿 「力によって追放され、世界のどこにいようと 「よそ者」として日常を引き裂かれ続けるパレスチナ人たちは、あなたのすぐ隣にいるかもしれない」 2025/11/3(小学館) 
-     本『東洋医学の春夏秋冬 セルフケアでからだを整える』大上勝行 ¥1,980 金木犀の香りと共に到着しました。 40歳からの身体をすこやかによりよく生きるために、春夏秋冬のセルフケアの叡智がぎゅっと詰まった一冊です。 病氣になってからの治療より 病氣になる前の養生が大切なのです とてもていねいにやさしく鍼灸をしてくださる徳島にある「おおうえ薬局治療院」の大上先生。お近くの方はぜひ一度足を運んでみてください。 @o_ue_phq 2025/11/21(三樹書房)増補二訂版 
-     本『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』藤永茂 ¥1,540 映画「オッペンハイマー」が2024年のアカデミー賞で7冠に輝き話題となりましたね。 この映画は、ある一人の孤独な男(科学者)が描かれている。「原爆の父」と呼ばれた男の生涯と葛藤、そして名声の影で原爆のもたらした被害、罪の意識を浮き彫りにする。 「原子爆弾」が誕生したのは1945年7月16日人類による最初の核爆発「トリニティ実験」 その瞬間、世界は白熱した光に覆われる。それを見た開発者のオッペンハイマーが口ずさむのである 「今、われは死となれり。世界の破壊者となれり」ー『バガヴァッド・ギーター』よりー 80年前つくられた原爆は、広島、長崎に落とされた。この時の、およそ8倍もの爆弾がこの2年でガザに降り注いでいるのである。過去の過ちを消し去ることはできないが、現在進行形で起きている過ちは、直ちに止めるべきなのだ。 『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』藤永茂 2021/8/10(ちくま学術文庫) 
-     本『この計画はひみつです』ジョナ・ウィンター文 ジャネット・ウィンター絵 さくまゆみこ訳 ¥1,650 ある日、ニューメキシコの砂漠の名もない場所に、科学者たちがやってきた。科学者たちは、ひみつの計画のために世界中から集められました。科学者たちの研究や発明の目的はなんだったのでしょう? ネタバレになりますので、本の内容はお伝えしませんが、80年前にほんとうにあった怖いお話。風化させてはいけない戦争の記憶がここにあるのです。 『この計画はひみつです』ジョナ・ウィンター文 ジャネット・ウィンター絵 さくまゆみこ訳 2018/6/20(すずき出版) 
-     本『兄の終い』村井理子 ¥1,540 が虹の橋を渡った (人間には虹の橋を渡るとは使わないらしいが、丁度撮影をしていた時に本書に虹がかかるミラクル) 兄を持ち運べるサイズにしてしまおう、一刻もはやく やっぱり、好きだな。村井さんの文体。 兄ちゃんはオダギリジョーだって! (というのは、映画化された本書の配役) 2020/4/7(CCCメディアハウス) 
-     本『「いきり」の構造』武田砂鉄 ¥1,870 戸棚に閉まってあった赤福を 夜な夜なこっそり食べようと思ったら あら、いやだ、これ赤福ちゃうやん でも、 「これは、読み物(本)ではなく、食べ物(赤福)なのと私が言っているんだから、赤福なのよ、絶対、赤福なの。だって、私がそう言ってるんだから」 と、「いきって」みました。 by奈良の鹿 「いきり」って、一見すると横暴でハチャメチャなクセに勢い(権力)があればあれほど、それが真実となり暴走する。暴走したら最後、真実なんてそもそも問題ではなくなり、 ハチャメチャがしたり顔で幅を効かせる。そして、真実は、闇に葬り去られるのだ。 でもさ、そんな社会を、「許してんじゃねーよ」と、いきっておく。 2025/9/30(朝日新聞出版) 
-     本『タトゥーママ』シャクリーン・ウィルソン 作 ニック・シャラット 絵 小竹由美子 訳 ¥1,012 読みたかった本が入荷した 無責任で、酒癖が悪く、氣分の変動が激しい 労働者階級(ブレイディみかこが言うところの 底辺の人びと)で生活保護に頼って暮らす、全身タトゥーだらけのママ33歳。 こどもがママに寄せる苦くて切ない氣持ちを描いた傑作。 (ヤングケアラー問題にも意識が向く) こどもたちが大人になり、ママを病院へ連れていく・・・続編もたのしみです。 2025/8/8(岩波少年文庫) 2004年偕成社『タトゥーママ』として刊行されました 
-     本『中年に飽きた夜は』益田ミリ ¥1,760 きたーーーーーーーーーー! ミシマ社創業20周年記念本 いまも、これからも、かつて中年だったあなたへ贈る書。 人生(中年)は、漫才そのもの。深夜のファミレスで繰り広げられる「昭和」に思わず膝を打つ(同世代) 爆笑必須の希望の物語 2025/10/17(ミシマ社) 
-     本『手塚治虫からの伝言(メッセージ)人間の未来』手塚治虫 著 中野晴行 監修 ¥2,178 人間に未来なぞあるのでしょうか 手塚治虫が予見する数々の未来 「大洪水時代」 ノアの箱舟のノアのような「正しいひと」であれ、という想いをマンガに託しました。 正しさというのは尺度により変化しますが 手塚がここで言う正しさとは、戦争や環境破壊に「ノー」と言えるひとのことなのではないでしょうか。 永久保存版 
-     本『ヘイトをとめるレッスン』ホン・ソンス たなともこ・相沙希子 訳 ¥2,420 ヘイトをなくすための 弱者の目線による 強者のためのヘイト(をとめる)入門書 この手の本って、本来読むべき人の手に届いているのか?! 仮に、届いているのだとしたらどうしてそこまで高い市場からものが言えるものなのか不思議なの。 
-     本『オマルの日記 ガザの戦火の下で』オマル・ハマド 最所篤子 訳 ¥1,980 数ではない、名もなき人びとの声を拾い 名前を呼ぶ、オマル・ハマド青年が「X」に綴ったガザのリアルを、青年の目線で綴る。 この不正義の元で、文字通り死ぬ物狂いで〈生〉をつなぎ世界へ発信し続ける声を、われわれはどうして無視し続けることができようか。 発刊日をこの日に合わせたということも感慨深い。 『オマルの日記 ガザの戦火の下で』オマル・ハマド 最所篤子 訳 2025/10/7(海と月社) 
-     本『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』チママンダ・ウゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ 訳 ¥1,320 「WE SHOULD ALL BE FEMINISTS」 多くを語らずともタイトルが凡てを要約している 女も男も老若みんな誰にとって生きやすい世界をつくることがフェミニストなのであるから、もし万が一「フェミニスト=黙らない女」と思っているひとがあれば、読んで誤情報をアップデートされたし。 『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』チママンダ・ウゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ 訳(河出書房新社)2017/4/30 
-     本『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』イ・ラン 斎藤まりこ・浜辺ふう 訳 *サイン本 ¥1,980 SOLD OUT 〈生〉をアップデートし続ける狂女は、幼い頃から笑うこともできず、いつも世界でひとりぼっちだった。 狂女は狂女あるが故に、孤独だった。 その孤独に感情に名前をつけることにした。 狂女から「名前をつける人」変容した。 壮絶なサバイブ人生を綴った逸才のアーティスト イ・ランの最新エッセイ集。うれしいサイン入り。 『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』イ・ラン 斎藤まりこ・浜辺ふう 訳 *サイン本(河出書房新社)2025/9/30 
-     本『少年が来る 新しい韓国の文学15』ハン・ガン 井出俊作 訳 ¥2,750 9月9日 イスラエルによる空爆で パレスチナ カタール チュニジア シリア レバノン イエメン 6カ国が72時間以内でイスラエルによる攻撃を受けた。カタールで停戦に向けたハマスとの会合の場を不意打ちで狙っての攻撃だ。 殉職者たちは、それぞれの出身国の国旗で包まれ弔われた。その姿を見た時に、真っ先にこの物語が脳裏を過った。 ー納棺を終えてから略式で行う短い追悼式で、遺族が愛国歌を歌うことだった。柩の上に必ず太極旗(韓国の国旗)を広げ、紐でぐるぐるとくくり付け(中略)ー <人間の根源的な暴力性> を問うこの作品は、軍事独裁政権下にあった当時の韓国社会がその後民主化していく上で決定的な起爆点となる、光州事件を描いたものだ。 1980年5月18日韓国・光州 戒厳軍が27日に武力鎮圧するまでにあまたの活動家や学生、市民らが犠牲となった民主化抗争の光州事件から35年以上の月日を経て、初めて見えてくるものとは。 生き残った者は、 未来を奪われた物は、 子供を失った母親は、 残された「生」をどうやって生きていこうというのか。 <遺伝子に刻み込まれた同一の残忍性> がこれまでの歴史の中で証明された人間の本質を浮き彫りにする。 ー月は夜の瞳ー 非人間化に抗え、われわれはひとりひとりが人間なのだという“事実”と向き合いながら。月はすべてをお見通しなのだから。 『少年が来る 新しい韓国の文学15』ハン・ガン 井出俊作 訳(クオン)2016/10/31 #ハンガン #漢江 #hankang #한강 #少年が来る #井出俊作 #クオン #cuon #新しい韓国の文学 #늑대가나타났다 #langlee #sweetdreamspress 
-     本『ミシンは触らないの』中前結花 ¥1,870 トウモロコシの旬が終わる はてさて、作家の旬は如何ほどか?! 唯一無二の筆さばきは、東京、恋、孤独、そして母を綴る、記念すべき第1作目のエッセイ。 (最後にわかる、タイトルの意味) そうして読者はこう叫ぶであろう 「おかわり」と。 この声が聴こえたのか、エッセイ第2作目の おかわり(新刊)『ミシンは触らないの』が届いた。 心もお腹も満ちること請け合い 『ミシンは触らないの』中前結花(hayaoki books)2025/10/6 
-     本『好きよ、トウモロコシ。』中前結花 ¥1,650 トウモロコシの旬が終わる はてさて、作家の旬は如何ほどか?! 唯一無二の筆さばきは、東京、恋、孤独、そして母を綴る、記念すべき第1作目のエッセイ。 (最後にわかる、タイトルの意味) そうして読者はこう叫ぶであろう 「おかわり」と。 『好きよ、トウモロコシ』中前結花(hayaoki books)2023/3/13 
-     本『新版 学校では教えてくれない差別と排除の話』安田浩一 金井真希 イラスト・対談 ¥1,980 差別と排除 学校で教えてくれないのなら、家庭でコーヒーでも飲みながら話しましょ。 日常にはびこる不正義を片っ端から取り除いていって、ゆっくりと、少しずつ、でも確実に 「ともに生きる」 イヤなことは他人にしない。これ常識。 金井真紀さんのイラストが随所に散りばめられて、重い(考えさせられる)テーマですが、とてもたのしく読むことができます。 著者 安田さんと金井さんの対談も収録。 差別のない世界で生きる方が、みんなにとっても生きやすいと思うのですが、ね。   
-     本『パレスチナ詩集』マフムード・ダルウィーシュ 四方田犬彦 訳 ¥1,540 ー私は、生きたいのだ。ー 詩を喪失したとき、敗北した国はさらに敗北する。ホメロスに始まる西洋文学がつねに勝者の側から語られてきたとするならば、今こそ敗者の声を聴けパレスチナ亡命詩人の声を聴け。 『パレスチナ詩集』マフムード・ダルウィーシュ 四方田犬彦 訳(ちくま文庫)2024/7/10 
-     本『希望のディアスポラ』早尾貴紀 ¥2,530 長年パレスチナ、イスラL研究をされてこられた 早尾貴紀氏による、希望のディアスポラ* *ディアスポラ=故郷を離れ異国に散り散りになった人びととそのコミュニティ 国家、民族、よそ者の既成概念に揺さぶりをかける希望の書。 排外主義のヘイトが目に余る日本で、「日本人ファースト」を恥ずかしげもなく謳い飛躍してしまう滑稽な利己主義を問う。 日本の外国人労働者に対する差別の眼差し、移民・難民に向けた排除。あなたの暮らしを貧しくしているのは外国人労働者の責任ではなく、この国の政治の責任。移民・難民へ矛先を向けるのではなく、移民・難民が生まれてしまう国のあり方を問え。 『希望のディアスポラ』早尾貴紀(春秋社)2020/1/20 
-     本『Q&Aいま『資本論』がおもしろいーマルクスとともに現代と未来を科学する』志位和夫 ¥1,210 ーそろそろ限界がきている資本主義社会を、資本主義ではない別の社会を想像することで再生する力を取り戻すために、「人新世」時代のわれわれがが前のめりに行動しなければいけないことー 『Q&A共産主義と自由『資本論』を導きに』志位和夫 2024/7/15(新日本出版社)の続編の赤バージョン。 グローバル資本主義による搾取と収奪よ。 氣づけ、われわれよ。われわれがが大企業(マックとかスタバとかディズニーとか)に落とすお金は益々の富をもたらし(イスラエルを強固にし)、目がくらむような格差と貧困をつくりだしているのだぞ。そして、考えろ。なぜ、長い労働時間と、安い賃金と、生活苦なのかということを。 資本主義とは別の角度、みんなで共有する自由で平等な共同社会である、社会主義・共産主義の角度から見る、これからの自由な在り方とは。 難解な『資本論』をQ&A形式でわかりやすく解説しているので理解がしやすいので、これまでに『資本論』の数多の本を読んで挫折してきたあなたに読んでほしい。(青・赤セットでぜひ読んでほしい) われわれは、もっと自由に生きていいんだよ! 自由に生きるためにも、学べ! 『Q&Aいま『資本論』がおもしろいーマルクスとともに現代と未来を科学する』志位和夫(新日本出版社)2025/8/10 「しんぶん赤旗」2025/7/31 13面には @kochiyakeiko @napo0407 さん等がはじめた「ガザ井戸水プロジェクト」の記事も掲載されている。 追伸 日本共産党の活動資金となっている、「しんぶん赤旗」の日曜電子版が10月2日からはじまるそうです。9月中のお申し込みで10月中は無料で購読できるそうですよ。店主は、既に加入済み。ちゃっかりしています。「しんぶん赤旗」おもしろいです。ストレスなく読めるのが特にいい。 #共産主義と自由資本論を導きに #いま資本論がおもしろいーマルクスとともに現代と未来を科学する #志位和夫 #新日本出版社 #共産主義と自由 #資本論 #しんぶん赤旗 #人新世 #井戸水プロジェクト 
-     本『Q&A共産主義と自由『資本論』を導きに』志位和夫 ¥900 SOLD OUT ー考える時間すら奪うのが資本主義なのだから、抗えー 「自由に処分できる時間こそ真の富」 ーマルクス『資本論』草稿ー マルクス、エンゲルスが求め続け「人間の自由」。あらゆる意味で豊かに開花する社会を、社会主義・共産主義の角度から展望する。 奴隷制、封建制、資本主義など、人間が人間を搾取し、支配者側が巨額の富を築き上げ、生じる格差をもういよいよ、抗いませんか? あなたが働いても働いても生活が楽にならないのは、資本主義社会に飲み込まれてしまっているから。だから、もうそろそろ、ここらで打開していきませんか? そして、これまでの資本主義社会がもたらした気候危機。環境破壊の最大の原因は軍事であるからして(CO2の排出量が桁違い)、戦争に反対する上でも資本主義は限界を迎えているのではないでしょうか? 自由を、豊かさを求めあなたが取るべき行動は、資本主義のの害悪を学べ。 というわけで、数多の『資本論』の書はとにかく難中之難。これまでに何度も挫折してしまった人におすすめのQ&Aの質疑応答でわかりやすく解説する。続・赤バージョンもあるのでセットでどうぞ。 赤バージョン『Q&Aいま『資本論』がおもしろいーマルクスとともに現代と未来を科学する』志位和夫 2025/8/10(新日本出版社) 紹介文は次回に。 追伸 日本共産党の活動資金となっている、「しんぶん赤旗」の日曜電子版が10月2日からはじまるそうです。9月中のお申し込みで10月中は無料で購読できるそうですよ。店主は、既に加入済み。ちゃっかりしています。「しんぶん赤旗」おもしろいです。ストレスなく読めるのが特にいい。 『Q&A共産主義と自由『資本論』を導きに』志位和夫 2024/7/15(新日本出版社) #共産主義と自由 #いま資本論がおもしろい #志位和夫 #新日本出版社 #民青 #オンラインゼミ #マルクス #エンゲルス #資本論 #しんぶん赤旗 #日本共産党 
-     本『オリーブの木に願いを for Vegan』 ¥1,550 たくさん売れますようにってオリーブの木と満月に願ったよ。 ガザのフサム医師のレシピ待望のヴィーガンバージョンが登場!レシピ数、内容ボリュームアップで価格上がります。1冊につきフサム医師へ800縁が届きます。 (ガザの地で星を見ながら眠らせて) おいしいを入口にパレスチナを知る 『オリーブの木に願いを』 がざに暮らすフサム医師と、日本に暮らすフミさんが食文化を通してパレスチナを紹介したレシピ。 兼ねてより所望していたVol.1が当店にも並び、そして待望のVol.2も発刊されました。 Vol.1 「マアムール(表紙の写真のデーツ入りクッキー)、ザアタル・マナイーシ、フムス」 Vol.2 「ヘルバ(表紙の写真のフェヌグリークケーキ)、カターイフ、ジャレーシュ 」 文庫サイズがキュートな本。掌にパレスチナを! *本の収益はフサム医師へ寄付されます   
-     本『オリーブの木に願いを』 ¥880 *今回より入荷分より価格上がります(寄付に回します) おいしいを入口にパレスチナを知る 『オリーブの木に願いを』 がざに暮らすフサム医師と、日本に暮らすフミさんが食文化を通してパレスチナを紹介したレシピ。 兼ねてより所望していたVol.1が当店にも並び、そして待望のVol.2も発刊されました。 Vol.1 「マアムール(表紙の写真のデーツ入りクッキー)、ザアタル・マナイーシ、フムス」 Vol.2 「ヘルバ(表紙の写真のフェヌグリークケーキ)、カターイフ、ジャレーシュ 」 文庫サイズがキュートな本。掌にパレスチナを! *本の収益はフサム医師へ寄付されます 
-     本『抵抗のためのレシピ』Alia Milad・宍倉慈 共著 ¥2,400 なんだいお前さん、料理に"抵抗"なんて持ち出してからに。 そりゃ、朝・昼・晩と1日3食も律儀に作るのは大変だから"抵抗"したくなる氣持ちもわからなくないが。 おいおい、なんだい今度は急に泣き出したりして、玉ねぎでも切りはじめたっていうのかい。 え、違う。じゃあ、なんだっておいおい泣き出すんだよ。 これはお前さんの"抵抗"なのかい。ほほ~う、椅子に対する"抵抗"っていうわけだな。 でもよお前さん、氣でも触れたのかい。椅子には"抵抗"するものじゃなく座るもんだろうに、何を寝ぼけてやがる。 え、椅子が暴れわまってるって困っているのか。 暴れているんなら、そのでかいケツでもって押さえつけたらどうなんだい。 え、威力がすごいって。 そんなら、みんなで寄ってたかって押さえつけたらどうなんだい。 え、人数が足りないのかい。 その、おばけ椅子って言ったかな、そいつが大暴れしていて、まわりの人たちもおばけ椅子を押さえつけるのに非協力的、なんなら椅子の味方をしているのかい。そらぁ泣きたくもなるわな。 ガッテン。そのおばけ椅子を押さえつけるのには、みんなの"抵抗"をかき集めてきたらいいんだな。今、応援を呼んでくるから、お前さんのでかいケツで押さえつけておけっ。 ─読者諸君、決断の時だよ。 あなたの"抵抗"でおばけ椅子を押さえ(抑え)つけようではないか─ やれやれ、とんだおばけ椅子だったな。 しかし、みんなの"抵抗"が功を奏したってわけだ。われながらいい決断を下したもんだ、ケツだけに。 それよりかお前さん、オレの朝飯はまだできないのかい。え、本を読んで手前でやってくれって。 お前さん、そこは"抵抗"するところじゃないでしょうに。 さて、椅子への"抵抗"を具現化したこの本の利益は、カ”サ"に住むレシピ提供者のAliaさんへ全額寄付されます。 Aliaさんと本を作った宍倉さんは、出版に関する費用の全てをご負担され、自主出版という形で、このチャリティー本を完成させました。 チャリティーだからという理由を差し置いたところで、レシピ本として、作り手をわくわくさせてくれるのには十分すぎるほどですし、異国の香り漂うスパイスの数々を想像するだけでうっとりとしてしまいます。そして、何よりも料理を通して、パ✔の人びとの喜びや苦悩を共有することができるすばらしい本なのです。 パ✔に関心がまだ向いていない人にとっても、料理という入り口からパ✔を知ることができる。 私たちが、この本に価値を見出さずに見過ごしてしまうことは、いま世界で起きているリアルを見過ごすことと同義なのではないでしょうか。 店主は買いました パ✔連帯の友人へ贈る分と合わせて2冊。 おばけ椅子へ"抵抗"をしながら、秋の夜長に読みふけり、なんならヴィーガンアレンジを施し*毎日食堂のメニューに加えます、"抵抗"とともに! *ご予約時にパ✔料理のリクエストをください。料理で世界を笑顔にしたい料理人が腕を振るいますわ、きっと。 【タイトル、著者】『抵抗のためのレシピ』Alia Milad・宍倉慈 共著 【出版社】自主出版 【出版日】2024/8/24 #即時停戦を求めます   

 
  
 