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本『ジンセイハ、オンガクデアル LIFE IS MUSIC』ブレイディみかこ

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休みの日に独り時間をたのしむべく、お昼にカレーをパクつく。
そうしたらさ、どうしたってコーヒーも飲みたくなってパッと淹れて、香辛料と珈琲の出会いを存分にたのしむ。こうなってくると、カレーの辛さにはビールもいいんじゃないかとプッシュとぐびぐびはじまる。ブレイディみかこを読み漁りながらさ、最高にうまうまぐひひな独り時間を過ごすのよ。

最高な独り時間を過ごしながら、どこかで切なさも感じる。
こんなに最高のひとときなのに、何でなのだろうか。

で、この切なさはどこから生じるのだろうって考えていたらさ、最高のおいしさを味わうためには、独りじゃ寂しいってことに氣がついちゃったのよ。氣の合う仲間とおしゃべりしながら食べるごはんのおいしいこと、たのしいこと、うれしいこと。

だから、阿呆な大人が未だに推奨している

黙食

黙食ってなによ？
クソだよ、それ。
おしゃべり厳禁とか、狭いテーブルに衝立なんぞ置かれる。みんなで食べているのに、独り状態。それ、大人は飲み屋でやれる？
どこまで行っても大人はズルい。おかしな事を(まだ)しているなと思った人から、もういい加減変えていこうよ。そうしないと、そろそろこどもたちから逆襲されるよ。

人生は一片のクソである。

というのはブレイディみかこの口癖なのだが、今を生きるこどもたちの言葉なんじゃないのかな。しっかりしろよ、大人たち。

彼女のパンクスピリットに触れていると、押し隠していた私の中のパンク魂に火が着くの。｢クソ｣だなんてほんとうは思っていても言葉には出さないのよ、普段の私はね。

人生は見事にどこまでも一片のクソ。

社会のひずみの中の｢底辺託児所｣エッセイ。2013年に出版された『アナキズム・イン・ザ・UK 壊れた英国とパンク英国とパンク保育士奮闘記』が母体になり、未収録原稿、個人ブログ、本・映画のレヴューなどを収録した一冊目

『ジンセイハ、オンガクデアル LIFE IS MUSIC』ブレイディみかこ(ちくま文庫)

続(二冊目)『オンガクハ、セイジデアル MUSIC IS POLITICS』近刊予定