本『ドーナツ経済』ケイト・ラワース
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【今こそマルクスに学ぶ・後編】
ドーナツがこの社会を救う?まさかっ?!
そろそろ限界かもしれない資本主義社会を、資本主義ではない別の社会を想像することで、再生する力を取り戻すために、「人新世」時代のわれわれがが前のめりに行動しなければいけないこととは。
え?そんなことには無関心だって?
今の暮らしが、誰かの犠牲の上に成り立っているとしたら?
気候危機も、自分には影響が及ばないとでも?
よかろう。
あなたが無関心で、すべてを「人任せ」にしていても、この問題はあなたとは無関係ではいられないと言うことをまずは知っておいてほしい。
さて、あなたにとっての「富」とは?
お金に囲まれた生活が富か。否。ここで言う富とは、貨幣では測れる財(富)=商品ではなく、貨幣では必ずしも計測できないけれども、一人ひとりが豊かに生きるために必要なものがリッチ(富)な状態ーそれが社会の富なのである。環境問題も然り。
昨今、社会の富はすっかり置き去りにされ、富(財)が商品に姿を変え、商品が全てとなり、資本を増やすためにだけ人間や自然を収奪し続ける資本主義に拍車がかかる。その暴走を止めるには、安い商品を買わざるを得ない現状の貧困格差構造を抜本的に変える必要がある。そのためには、民営化や緊縮のような新自由主義政策を押し付ける国家や、社会の富を商品化しようとするグローバル企業に対して恐れることなく「NO」を突きつけるべきなのだ。
そうすることで、商品や貨幣に依存しない「コモン」の領域を今よりもっと広げることができるはず。そのためには、みんなでシェアして自治管理していく、「贈与」や「相互扶助」的な考えが平等で持続可能な社会を生む。
そして、経済学者ケイト・ラワーズが提唱した「*ドーナツ経済」がこれからの社会には求められるのではないか。
ドーナツ経済とは、ドーナツの内側の輪郭が社会的基盤を示す。教育や民主主義、住宅、電気へのアクセスが不十分になると、人々はドーナツの穴に落っこちてしまう。一方、外側の輪郭は地球の環境的上限を表す。それゆえ、むやみやたらにエネルギーや資源を使用するなら、この外側の輪を突き抜けてしまい、地球は破壊されてしまうのだ。
さて、あなたは、どんな社会、どんな世界で暮らしたいのか。そのために、どのような選択をするのか。
自分たちの未来は自分たちで切り拓く、覚悟はいいかい?
【タイトル、著者】『ドーナツ経済』ケイト・ラワース 黒輪篤嗣 訳
【出版社】河出文庫
【出版日】2021/7/10
【税込価格】¥1,397
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